Good Cafe Guidebook

徒然なるままにカフェを巡る旅。今は主に中国広州。たまに珈琲関連書籍やイベントなども。

〜広州在住OLが考える、多くの日本人が中国のいいカフェを知らない理由3つ〜

こんにちは!

中国の広州に赴任して2年になるアラサーOL、アスカ(@minami_asuka)です。

 

…え、広州ってどこ?

ざっくり言うと、

・香港のとなり(行き来する際はパスポート必須)

Jリーグのチームも出場するアジアチャンピオンズリーグACL)に

よく出場している広州恒大の本拠地

・北京、上海に次ぐ三大都市の一つ

・福岡市の姉妹都市

 

です。

前より少しでもイメージを掴んでいただけたら嬉しいです。

 

さて、そんな広州に住んでいる私の趣味、それはズバリ

 

(美味しいコーヒーが飲める)

「カフェめぐり」

 

です。

 

日本に住んでいるときからカフェめぐりが好きだったことが高じて、

 赴任してから約1年過ぎて色々なことが落ち着いてから開始しました。

 コツコツ散策して約1年で20軒以上、 

香港とマカオを含めると30軒以上回ることができています。

 

カフェめぐりの話をすると、次のような反応が多く見られます。

 

 「へー!広州にもいいカフェあるんだね!知らなかった!」

 

…これは、日本にいる知り合いだけじゃなくて、

 赴任されてる方(期間の長短を問わず)からもこの反応が返ってきます。

 最初は「あれ、社交辞令?」って思ってたのですが、

 

「ちょうど脱スタバしたかったんだよー。

 ○○区にあるオススメのカフェがあったら教えてー!」

 

などと聞かれることもしばしばあります。

 自分の持つ情報が誰かにとっても有益ならば嬉しい、と思う一方で、

 

「あれ、なんで多くの日本人の方って広州の、

 もとい中国にあるカフェをあまり知らないんだ・・・?」

 

と素朴な疑問が浮かびました。

自身の体験や日本に住む友人の持っているイメージ、

赴任されてる日本人の方々と交流する話しを整理して

 私が考えた理由を3つにまとめてみました。

 

1.インターネットや情報誌での情報源が少ない

 (広州だけかもですが)ない、とは言いません。ただ、少ない。

日本人向けの週刊/月刊フリーペーパーでも頻度は多くないですが、

カフェ特集があることもあります。

ただ、広告誌に掲載するには広告料が発生してくる為、掲載されるお店は限られてきます。カフェの母数が少ないと日本人と遭遇する確率は上がるので、

落ち着いた時間を過ごしたいと思ってカフェを訪れる方にとっては不向きですね。

「じゃあ、情報が少ないなら、インターネットで検索すればいいのでは?」

と思って次にYahoo!JAPANやGoogle

(※中国は原則、Googleが情報規制されているので使えません)

等の検索エンジンで「広州 カフェ」検索すると

上位に↓のトリップアドバイザーのサイトが出てきます。

www.tripadvisor.jp

 

 見るとなんと上位3店のうち2店がスターバックスです。

しかも中心部からは少し離れてます。

これを見たら自宅や会社近場のお店に行きたいと思って探した方や

観光中にスタバ以外のカフェを探そうとした方はがっかりしますね。

情報量の少なさから、駐在の方々はカフェ探しを断念して、

日本に居る方は現地のカフェ情報が入ってこないのです。

 

2.行動範囲が広がらず、探せない

これは主に現地に住んでいる方が探せない理由です。

赴任されてる方に

「休日は何をされてるんですか?」

この質問をすると、男性は高確率で

「ゴルフと(所属するコミニュティの)飲み会!」

「家でゆっくり(日本の)テレビを見たり…」

「家族サービスかなぁ…」

という返事が返ってきます。

奥様方も平日、奥様方のコミニュティで集まる場所も高級ホテルやレストラン、

誰かのお宅だったりのようで…。

同じ仲間と一緒にいたりすると「いつもの場所にしようか」となって

行動範囲も限定されがちなのですよね。

確かに異国の地での同国の知り合いや、

友人のネットワークはとても大事です。

一方で、ずっと一緒に居ると行動範囲を広げるのはなかなか難しいですよね。

外国語のコミュニケーションも大きな壁になってるところはあります。

「中国語が喋れないから…」と仰る日本人の方は多いです。

もちろん、駐在されている方々の多くは語学学校に通い、勉強されてます。

でも会社には通訳や日本語の分かるスタッフがいたり、

同じ仲間と一緒にいるから喋る必要がないし、機会もない。

こちらに赴任されている方々と話していると

中国語って英語とは違う発音の難しさだったりもあるし、

通じなかったり間違えて笑われたり「は?」とか言われたらどうしよう…。

という事をよく聞きます。

(正直、中国人の方は相手の言った事が分からないと「は?」って

強めの口調で聞き返す事は日常的によくあります。

彼等の感覚からすれば普通なんですが、

言われ慣れてない日本人の感覚からすればムッとするし、

私もこれを聞くと今でもなお、気分は良くありません。苦笑)

でもちょっと見方を変えると、

・そもそもここは日本ではない

・外国で外国語を使わなくても良い環境にいるのは幸せである一方でぬるい

っていう事なんですよね。

拙い言葉も使わなければずっと使えないままです。

「美味しいコーヒー、好き!飲みたい!場所、教えて!」

最初にお店の人に聞いた時はペンとメモ帳を駆使して時には絵を描いたりしながら、

こんな風にきくこともしばしばでした。

やってみて気づいたのですが、

実は「伝えたい」と思ったらどんなに発音が下手で文法が滅茶苦茶でも

キーワードだけで通じる時も有ります。

恥ずかしい思いはしますが、いいお店を知ることが出来たときの嬉しさは格別です。

勇気の出し方が分からないときは出川さんがお手本です!

 


matome.naver.jp

 

 

3.お茶のイメージが先行している

「中国ってお茶の文化っていうイメージだからあんまりカフェがなさそう」

これもよく聞きます。

実際、中高年の方はコーヒーよりお茶を飲む方は多いですし、

茶葉や茶器を売るお店は観光地以外で街を歩いているとみかけます。

ただ、実は中国ってスターバックスの店舗数はアメリカに次いで第2位なのです‼︎

toyokeizai.net

jp.knoema.com

 (※ここで日本の店舗が表示されてないのは、スターバックスジャパンがアメリカのスターバックスに完全子会社化された為です)

 

広州では中心部に勤務されている20-30代の方々は

スターバックスのコーヒーを片手に出勤するなどの光景も見かけますし、

週末になると、女性や若者を中心にスターバックスを利用しています。

日本でも「スターバックスのコーヒーを買って飲むのがステータス」

みたいな風潮が有りましたよね。まさにあの様な現象がこちらでも見られます。

スターバックスの店舗が増えている影響で、

コーヒーを飲む文化も若者を中心に浸透してきています。

ただ、こちらのスターバックスは常に人が多くて落ち着きません。

しかもトールサイズのコーヒーが1杯約30元前後

(1人民元=約15円、日本円で約450円)と少々高め。

同じくらい高いコーヒーを飲むなら、落ち着いた場所をくつろぎながら飲みたい、

と、スターバックス以外のカフェを求める若者も増えています。

ゆっくりではあるけど、スターバックスの店舗が増え続ければ、

個人店やカフェが増えていくんじゃないでしょうか。 

 

以上の3つの理由から

多くの日本人は「中国にはいいカフェがない」と思いがちになってしまうのです。

 

いいカフェの基準って?

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これはそれぞれ色々基準があると思います。

 私がカフェに行く理由はこの5つです。

・家や図書館だと気が散る読書やPCの作業をしたいから

・美味しいコーヒーを飲みたいから

・友人とゆっくり話しをしたいから

・待ち合わせまで時間がある時間潰しをしたいから

・出かけ先で、携帯の充電をしたいから

 

5つだと多いので、少し項目を絞って

当ブログでは「いいカフェ」の基準を大きく以下の3つに定めて紹介していきます。

・ゆっくり時間を過ごすことができるか?(ひとりでも複数でも)

・PCの作業や携帯の充電ができるか?(Wi-Fi環境と電源の有無)

・美味しいコーヒーが飲めるか?(食べ物も充実しているとなお良い)

 (※喫煙・禁煙に関してはお店紹介の最後の方で軽く触れる予定です。)

 

 

皆様の「いいカフェ」の基準はなんですか?

それでは次回から、早速カフェのご紹介をスタートしていきます!